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シスアーキ in はてな

シスアーキ(自称)の技術ブログ

DevOps時代の必読本?「チーム開発実践入門」を読んだよ!

「チーム開発実践入門」を読了しました。

 

チーム開発実践入門 ~共同作業を円滑に行うツール・メソッド (WEB+DB PRESS plus)

チーム開発実践入門 ~共同作業を円滑に行うツール・メソッド (WEB+DB PRESS plus)

 

 

4/16の発売日に購入して役一ヶ月、相変わらず本読むスピードが遅いので嫌になります。読了後の感想としては購入当初の想定どおり、今の自分に必要な本だったと感じました。チームメンバ、そしてソフトウェア開発に携わる全ての人達に読んでほしいなと思います。

早く行きたいなら一人で

「早く行きたいなら一人で、遠くへ行きたいならみんなで行け

(If You Want To Go Fast, Go Alone. If You Want To Go Far, Go Together)」

 

アフリカのことわざです。個人プレーが好きな僕でもグッとくる言葉です。

どんな天才であれ時間は有限であり平等です。

「人間50年、下天のうちをくらぶれば夢幻の如くなり」

 

という一説は信長で有名ですが、SIer風に表すと

「人間600人月 大規模開発期間にくらぶれば夢幻の如くなり」

 

とでも表すのでしょうか。

 現代ビジネスのスピード感で価値あるシステムを素早く市場に提供するには、チームで協力して開発するしかありません。好き嫌いに関係なく、ITで仕事をするということは、チームに所属するということです。

本書ではチーム開発を進める上でのベストプラクティスのヒントが多数記述されています。

まずは2章を

この本の価値を知りたければ、まずは2章を読んでみることをおすすめします。本日も至る所で繰り返されているだろう、開発現場の悲惨な現状を垣間みることが出来ます。

おそらく、2章を読んで

 「こんな現場あるはずないだろう〜w」

 というあなた!

自分の幸せを噛み締めてください。そして、周りの先輩への感謝も忘れずに!

 だいたいの人は

  • 苦笑する
  • トラウマを感じて震える
  • なぜ俺の現場を知っているのだ?

 という感想を抱くでしょう。

2章を読んで心震えた方は、3章以降を読んで現場を改善しましょう!

 3章から具体的な実践方法

3章以降は

  1. バージョン管理
  2. チケット管理
  3. CI
  4. デプロイの自動化
  5. リグレッションテスト

 と続きます。後になるほどよりチーム力は強化されますが、導入難易度もあがるのでこの順番で導入を検討していくのがいいでしょう。実践の言葉どおり、それぞれの考え方のみならず具体的なツールの使い方が記述されています。

人間は道具を使うことで進化してきました。開発においても、いかに良いツールを使いこなすかが重要だと思います。*1

この本のいいところは、各ツールの特性と他のツールとの比較や連携方法などを説明しており、自分のチームにあったツールの選択の助けになるところだと思います。逆に、ツールのインストール方法や詳細な説明は他の書籍を参考にする必要があります。

チーム開発はSIerこその課題

僕は過去に大手SIerで常駐、今では自社で請負の開発に従事しています。その経験からも、ツールを活用したチーム開発はSIerの大きな課題と考えています。

 SIerは大きな資本金を背景に、大規模システムを一人では到底仕上げれない期間で開発するお仕事です。そのため、開発チームは急造かつ大人数という特性があります。

 その中で、

  • 要求/要件/課題/品質の管理
  • スケジュール/タスク/納期管理
  • 品質管理
  • 質問管理
  • コスト管理
  • 変更/バージョン管理
  • 構成管理

といった様々な管理をチームリーダーは行う必要があります。*2

今までの開発では、Excelなどの表計算ソフトにより手作業によりこれらの管理作業をカバーしてきました。大規模チームで人のリソースは豊富にあるので、開発時はマンパワーでどうにか賄うことも可能です。

しかし、このような属人性に依存した管理方法は時間経過と共に必ず崩壊します。*3

 「チーム実践開発入門」にはそういった崩壊を防ぐヒントが多数記述されています。

人らしいお仕事を

現時点でも人はコンピュータより優れたリソースであり、貴重なリソースです。

機械に出来ることは機械にやらせ、人間にしか出来ないことに注力したほうが幸せだと思います。この本はその為への道しるべにもなると思います。

 

あ、みんなの役立つかもしれないからハンドサインを貼っとくね!(((o(*゚▽゚*)o)))*4

 

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*1:ここら辺については、書籍のp.213にある図6.1がうまく纏まっていると思います。

*2:その為、SIerの社員(プロパー)は技術よりマネージメントスキルを求められることが多いのです。

*3:この理由を書くとは長くなりますが、SIerの保守運用チームでの経験のある方は実感頂けると思います。

*4:結局コレがしたかっただけ